礼服や喪服を見てみると、オールシーズン用となっている商品も少なくありません。文字通り、1年間通じて着用できる礼服・喪服のことを意味します。
オールシーズンの礼服・喪服1着あれば、どのタイミングで冠婚葬祭があっても対応できるようなイメージがあるでしょう。
しかし男女によって、オールシーズン用といっても若干意味合いが異なります。オールシーズンの礼服・喪服を男女別に紹介していきます。
男性用の礼服・喪服を見ると、オールシーズン用の商品を販売されています。
オールシーズンの礼服・喪服は秋から冬、春までであれば着こなすことのできる商品が多いです。夏の冠婚葬祭でも着用して不自然ということはないです。
ただし、実用性の面で不安が残ります。オールシーズンのスーツを見てみると、冬でも着られるようにある程度生地に厚みを持たせています。このため夏場に着用すると少し暑く感じるのではないか、という懸念が残ります。
結婚式であれば、たとえば披露宴の席で暑く感じたらジャケットを脱いでも問題はないでしょう。しかし問題なのは葬式に出席する場合です。
葬祭の場合は結婚式と比較すると、より厳格な雰囲気の中で執り行われます。ですから、式の最中ジャケットを暑いからといって脱ぐことはできません。
また葬式の場合、出棺をはじめとして屋外で執り行われることも多いです。お経を読んでいる最中も一般の弔問客が焼香をあげるため、屋外に対してオープン形式で進められるケースも多いです。
そうなるとたとえ屋内でクーラーをつけていても外から熱風が入ってくるので、暑く感じるでしょう(;´・ω・)ジャケットは脱げない、汗だくになるのもいやですよね。
そう考えると、葬式のためにオールシーズン用のほかに夏服の喪服・礼服を購入しておいた方がいいでしょう。
夏服はほかのシーズン用のスーツと比較して、軽量の生地を使っています。通気性もよくしていますので、たとえ夏場外で冠婚葬祭が執り行われたとしても、ジャケットを脱がずにあまり暑く感じられないはずです。
男性の場合、オールシーズン用といっても夏場は専用の礼服を準備しておいた方が安心ですよ。
女性の礼服・喪服の中でもオールシーズン用として販売されているものもあります。
女性のオールシーズンの礼服・喪服を見ると、ジャケットやボレロ、ワンピースやスカートのセットになっているアンサンブルタイプが一般的です。軽すぎず・重たすぎずの素材を使っているので、年間通じて快適に着こなせるような喪服・礼服もたくさんあります。
女性がオールシーズンの喪服・礼服を購入するのであれば、ワンセットになっているものを選ぶといいです。
単品で購入した場合、上下のブランドが別々だと質感が違ってくるので見た目がどうしてもアンバランスな印象を与えます。同じフォーマル生地を使ったセットを購入したほうがなじみますし、セット価格でお得に購入できるのもおすすめポイントです☆
女性のオールシーズン用の喪服・礼服がセットになっているものを見ると、その中に七分袖のワンピースが含まれているような商品も販売されています。七分袖のワンピースであれば、猛暑の時でも着こなすことができるでしょう。
しかし葬式に出席する際には、女性が過度に肌を露出するのは好ましくないと考えられます。七分袖の喪服を着用してもかまいませんが、屋内ではボレロやジャケットを羽織って極度に肌の露出を避けましょう。
屋内であれば、夏場冷房の効いているところがほとんどでしょうから、ワンピースの上から何か一枚羽織ったとしても暑く感じることはないはずですからね(=゚ω゚)ノ
オールシーズンの礼服・喪服をこれから購入しようと思っているのであれば、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
デザインはトレンドを意識しない
喪服・礼服は男女ともに、そう何度も頻繁に買いなおすような商品ではありません。人によっては礼服・喪服をひとたび購入すれば、10年近く着続けるような人もいます。
そこでその時々のトレンドを意識して購入しない方がいいです。どのタイミングで着用しても違和感がないようにするために、トレンドに左右されないようなデザインのものを買い求めましょう。
オールシーズンの礼服・喪服をできるだけ長く着こなしたければ、ベーシックなデザインで余計な装飾のないシンプルなものを中心に探しすのがオススメですよ。
サイズは気持ち余裕のあるものを
オールシーズンの礼服・喪服を選ぶ際に男女ともに共通するのは、自分の体形にマッチするサイズがポイントとなる点です。
オールシーズン用の礼服・喪服を探すのであれば、自分の体形にぴったりフィットするものではなく、気持ち余裕のあるものを選んだ方がいいでしょう。特に喪服の場合、ボディラインがわかるようなデザインだと葬式の場にふさわしくないと考えられています。
女性の場合にはなおさらです。少しゆったりめの喪服・礼服を購入したほうがいいのは、冬場に冠婚葬祭に出席する際のことを考えてという側面もあります。冬場は寒いので、喪服・礼服の下にインナーを着用することもあるでしょう。
気持ち余裕のある喪服・礼服であれば、多少インナーを着ても問題はないです。しかしジャストフィットしたものだとインナーを多少着用しただけで着ぶくれを起こすため、どうしても格好悪い印象になってしまいますよ(^_^;)
スカート丈は膝が隠れるくらいのものを
女性が喪服・礼服を購入する場合、オールシーズン用はワンピースもしくはスカートスタイルのものが中心です。ワンピースやスカートを購入する場合には、丈を確認することは忘れないことです。
先ほども指摘したように特に葬儀の場では、肌の露出は極力避けたほうがいいです。そう考えると、スカートの丈の短すぎるものは場にふさわしくないとなります。
スカート丈は膝が隠れるくらいのものを基準として探しましょう。またスカートの裾のデザインに注目しましょう。フレアになっているものが、特に喪服を購入する際にはお勧めです。
弔事に出席したことのある人はお分かりでしょうが、式の最中に立ったり座ったりするシーンが多いです。焼香のために前に出ていく際やお経を読み上げてから出棺するために移動するときなど、立ったり座ったりする動作を頻繁に行います。
フレアタイプのスカートのほうが足を前後しやすいのでスムーズに行動できるでしょう♪
このようにオールシーズンの礼服・喪服が1着あれば、年間通じてどのタイミングでも使用できるのでお勧めです(*'ω'*)
ただし男性の場合、オールシーズンのスーツでも夏場に着用するのは少し暑苦しく感じられるかもしれません。夏場の冠婚葬祭の際には、オールシーズン用とは別に夏服も購入しておくと式の最中不快に感じるリスクも低くなります。
女性の場合、七分袖のワンピースがセットで販売されているものも多いです。夏場はこの七分袖のワンピースを着用すれば、暑くて不快に感じることもないはずです。
オールシーズンの礼服・喪服を購入したらできるだけ長く愛用したいと思っている人が多いでしょう。そう年間で何度も着る服ではないので、数年で買い換えるとコスパも悪いからです!
あまりトレンドに左右されずに、シンプルでオーソドックスなデザインのものを選ぶのもポイントですよ(*'▽')