妊娠中は極力不要な外出はさえたいと思っている人もいるでしょう。しかし、親族やお世話になった人、知人の葬式が執り行われるのであれば出席したいと思うこともあるかもしれません。
妊婦が葬式に参列する際、喪服などどう対処すればいいのかわからない人もいるはずです。
妊婦の方が葬式に出席するにあたっての注意点について紹介します。
妊娠中に葬式が執り行われる場合、希望すれば出席することは可能です。少し前までは、”妊婦さんが葬式に参列することは好ましくない”という考え方がありました。
というのも、新しい命を胎内に宿っている女性が、真逆の死を弔う場に出てくるのがふさわしくないと考えられていたからです。
しかし今ではこのような考え方はなくなりつつあります。今までお世話になった人の最後の場に立ち会いたいと思うのであれば、葬式に参列しても問題はありません。
ただし昔ながらの価値観を持っている人が遺族の中にいて、妊婦さんが参列することに嫌悪感を抱く人もいるかもしれません(^_^;)もし心配であれば、葬式に参列しても問題はないか、先方に確認をしておいた方がいいでしょう。
妊婦が葬式に参列する場合には、万全の体調で会場に向かうことです。もし少しでも体調に問題がある場合には、無理して参列すべきではないですよ。
無理して参列して現場で体調を崩せば、遺族に気を使わせることになりかねません。遺族は大切な家族を失って、さらに葬式の準備などで心労が重なっています。そこにさらにストレスを与えるようなことはあってはなりません。
また、大丈夫だと思っても現場で体調の悪化する可能性もあり得ます。そのような場合でも遺族に気を使わせないために誰かに付き添ってもらう、短時間で中座させてもらうなどの対策をしましょう。
妊娠初期でつわりがひどい、後期でいつ生まれてもおかしくない時には葬式への出席はあきらめたほうがいいです(-_-;)つわりが治まった、出産してから状況の落ち着いたところで線香をあげても問題はないですからね。
妊婦さんが葬式に出席する場合、衣服をどうしたらいいかの問題が出てきます。
もちろん、ほかの人同様に基本的には喪服になります。妊婦さん専用のブラックフォーマルも販売されていますので、もし興味があればお店に行ってチェックしましょう。通販サイトでも販売されていますので、ネットで注文する方法もあります。
妊娠初期の場合、それほどお腹も膨らんでいないでしょう。中には普通着用している喪服が入るという妊婦さんもいるはずです。その場合には従来の喪服を着用して参列しても問題はありません。
しかし、もしお腹が膨らんでいて従来の喪服が入らないのであれば、マタニティ専用の喪服を確保しておきましょう。もし喪服が入ったとしても、お腹を締め付けるような感じがすれば、着用しない方がいいです。
葬式の場では、長時間ずっと座っている、立っている場合もありますし、マナーなども厳しいので肉体的・精神的両面で思っている以上に負担をかけます(~_~;)
お腹を締め付けるサイズの喪服だと、体調を崩したり気分を悪くしたり可能性があります。ゆったりめのサイズの喪服を購入するのがお勧めです.よ。
妊婦さんの喪服の場合、通常と比較するとドレスコードはやや甘めです。黒や紺色のシックなカラーであれば、ブラックフォーマルでなくても問題のないでしょう。
ただし、サテン系の光沢のある生地の服やリボン・レースなどの装飾のあるようなめでたい感じの衣服は避けましょうね。
妊婦さんが葬式に参列する場合には、冷え対策に注意しましょう。冬場はもちろんのこと、夏場の場合も冷え対策は必要です。屋内で葬式を執り行う場合、クーラーが思っている以上に強く効いていて肌寒く感じることもあるからです。
そこで通常の喪服のほかにも、ジャケットやストール、カーディガンなど一枚羽織れるようなアイテムを準備しておきましょう。特にお腹は冷やさないように対策することが大事です。
身内の葬式の場合、妊婦さんでも出席しないといけない場合もあるでしょう。その場合、どのような服装で出席すべきか、先方に確認をとっておくといいですよ。
妊婦さんが葬式に出るにあたってどのような服装がいいか、家庭によって違ってきます。中には「出てくれるだけで十分だから、服装は何でも構わない」といってくれるところもあるでしょう。
一方で「何でも構わないけれども黒い服で来て」や「喪服で来てほしい」のような要望が来ることもあります。もし実家の親戚関係の葬式であれば、実の母親に相談するといいでしょう。
旦那さん側の身内の葬式に出席する場合には、義理の母親に相談するのがお勧めです。
地域によっては、”既婚女性が葬式に出席する際には着物を着用すべき”という習慣もあります。しかし、そのようなしきたりのある地域の葬式に出席する場合でも、妊娠中に着物を着用するには避けたほうがいいです。
着物はお腹周りを締め付けるような着方をします。妊婦さんが着物を無理して着用すると、体に負担をかけ、葬式の途中で体調を崩す恐れもあります(~_~;)
なるべく葬式に出る際には、洋装で参列しましょう。事前に説明をすれば、きっと親族の人たちも理解してもらえるはずですよ。
「妊娠中に葬式に参列する場合、小さな鏡をお腹に入れておくといい」という話を聞いたことがある人はいませんか?
これは古くからの言い伝えで、鏡には強い魔力や神様が宿っているといわれています。つまり”お腹に鏡の映る方を外側にして入れると、霊が赤ちゃんを連れて行こうとしても跳ね返せる”と考えられています。
正式な鏡の入れ方は、さらしの腹帯に鏡を挟み込みます。しかし着物を妊婦さんが着用するのは避けたほうがいいので、お腹の近くにあるポケットに鏡の映る方を外側にして入れておきましょう。
ちなみにマタニティ専用の喪服も販売されていますが、その中にはお腹のあたりに鏡を入れられるような専用のポケットの設けられているものもあります(-ω-)/このような喪服を着用するのなら、小さな鏡を入れておくといいでしょう。
ただしこれはあくまでも迷信なので、信じる信じないかはあなた次第です。葬儀の時に鏡を入れたほうが良いようで、お通夜に参列する際には別に鏡を入れなくても良いとされています。
妊婦さんが葬式に参列する場合、体調第一に考えることが大事です。!体調がすぐれない、無理して行って現場で体調を崩すか心配であれば、見送ったほうがいいです。
出産後など体調の整ったところで先方の自宅などに行って、お線香を一本上げれば問題はないですからね。
妊婦さんが喪服を着用する場合には、お腹を締め付けない服装を心がけましょう。葬式に参列する場合、一人で行かないことも大事です。旦那さんなど家族に付き添ってもらって、何かあれば面倒を見てもらえるようにしておきましょう。
また会場には車で行くこともポイントです。車で行けば会場近くに着けることができますし、体調が式の途中で優れなくなった場合でも車に乗って、少し休憩することも可能です。親族の葬式の場合、いろいろとお手伝いするのがマナーとされています。
しかし妊娠中はできる範囲の中でお手伝いをしましょう。無理をして体調を崩し、周りに気を使わせないようにすることです。無理のない範囲で葬式には参列するのが基本です。